ヒンデローペンとは

※ 作品写真が入ります

オランダの小さな港町の物語

ヒンデローペン(Hindeloopen、フリースラント語: Hylpen)は、 オランダ北部フリースラント州に位置する、アイセル湖に面した小さな港町です。 1225年に都市権を獲得し、1368年にはハンザ同盟に加盟。 12〜13世紀から北海・バルト海沿岸への航海を行い、 海洋貿易で栄えた歴史を持ちます。

黄金時代と装飾文化

17〜18世紀のオランダ黄金時代、ヒンデローペンの船乗りたちは アムステルダムを通じてVOC(オランダ東インド会社)がもたらした 貴重な布地や品々を手に入れました。 裕福になった町の人々は、独自の民族衣装と、 壁や家具を色鮮やかに彩る装飾画のスタイルを発展させました。

ヒンデローペンの装飾画は、花や鳥、蔓草模様を中心とした 繊細で温かみのあるデザインが特徴です。 深い赤、緑、青を基調に、ゴールドのアクセントが施され、 家具、木箱、壁面、日用品などあらゆるものに描かれました。

独自の文化的アイデンティティ

海との繋がりが強く、内陸部との交流が少なかったヒンデローペンでは、 西フリースラント語に英語、デンマーク語、ノルウェー語が混じった 独自の方言「ヒンデローペン・フリースラント語」も発展しました。 人口わずか875人ほど(2017年時点)の小さな町ながら、 そのユニークな文化遺産は今もMuseum Hindeloopenなどで 大切に保存・継承されています。

日本におけるヒンデローペン

日本では、トールペイントの一分野としてヒンデローペンの絵付けが 愛好されています。その温かな色彩と優雅な花模様は、 日本の暮らしにもしっくりと馴染み、 木の小物や家具、インテリア雑貨などに描かれ親しまれています。

Atelier Sabot(アトリエサボ)では、このヒンデローペンの伝統を 大切にしながら、福島県田村市にて絵付け教室を開催しています。